カウチとソファの違いとは?定義・用途から購入の際の注意点について

/ 最終更新日:2024/04/30

カウチとソファの違いとは?定義・用途から購入の際の注意点について

カウチソファを購入したいと考えている方に向けて、カウチとソファの違いや購入の際の注意点について解説します。

「カウチ」と「ソファ」の違いをご存知でしょうか?
くつろげる椅子を探していて、どちらを選ぶべきかわからなくなる方は少なくありません。

そこで今回は、カウチとソファの違いや、カウチを購入する際の注意点をご紹介します。
参考にしていただければ、きっと納得のいく1台を見つけられるはずです。

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ソファの定義と語源

ソファの定義と語源

「ソファ」の定義を調べると、次のような条件に当てはまるものが「ソファ」とされています。

【定義】

  • ・人が座ったり横になったりできるもの
  • ・長さのある家具であること
  • ・背もたれと肘掛けがあるもの
  • ・革張りされていること
  • ・2人以上が座ったりもたれたりできるもの

もともとソファとは、アラビア語の「サファー(suffah)」から派生した言葉だとされています。
最初の時点では石や木でできたベンチのことをサファーと呼んでいました。
しかしその後、16世紀のフランスで肘掛け付きの長椅子が作られ、現在のソファの原型が誕生。
そしてさらに18世紀には、王侯貴族がくつろぎながら会話を楽しむためのものとして広がったとされます。

現在のソファでは布張りのものは1人掛けのソファもよく見かけられます。
しかし本来の意味で言えば、長く、2人以上がくつろげる、革張りの長椅子がソファです。

カウチの定義と語源

それでは次に、「カウチ」とはどのようなものなのか見ていきましょう。

【定義】

  • ・2~4人で座れること
  • ・クッション性があること
  • ・長さのある家具であること
  • ・背もたれがあるベンチ型であること
  • ・肘掛けが片側もしくは両側にあるもの
  • ・一部もしくは全体が革張りであること

定義を見ると、ソファとカウチの違いはあまり感じられません。
しかしカウチの定義は地域により変わり、イギリスでは精神科の治療に用いられる、背もたれや肘掛けが低いベンチを指します。
またイギリス英語では「背もたれと肘掛けがあり、1人以上が座れる革張りされた家具」を意味するものです。

しかしもともとの語源は古いフランス語で「横たわる」との意味を持つ「coucher」だとされています。
つまり最初の時点では横たわれる家具のことを指していたはずで、1人以上が座れることや精神科の治療とは関係がありませんでした。
単語として「ソファ」が現れた後、「カウチは片方だけにヘッドレストや背もたれのある家具」と定義されたようです。

カウチとソファの違いは曖昧ではありますが、ソファは両方に肘掛けがあり背もたれがついている家具のことを指します。
対してカウチとは、片方にヘッドレストがついた横たわれる家具のことです。
ただし日本では、一般的に「足を延ばすスペースのあるソファセット」のことをカウチソファと呼んでいます。

ソファとカウチの特徴

それではソファとカウチの特徴について、わかりやすくまとめてみましょう。

  ソファ カウチ
リラックス感 クッション性のある長椅子でゆったりとくつろげる 足を伸ばして横になれる
デザイン 長方形で左右対称 座面が広く左右非対称
座れる人数 2人以上 2~4人
用途 快適に座ること 横になること、間仕切り

特徴を比較すると、ソファではリラックスをして座れることが重視されていますが、カウチでは横になれることが重視されます。
そのためデザイン的にもカウチは座面が広く、ソファの方が狭い印象です。
座れる人数にも違いがあり、カウチでは4人まで座れるのに対し、ソファでは2人以上と、ソファの方がコンパクトな印象でしょう。
またカウチはコーナータイプが多いため、間仕切りとしても使えます。
ソファとカウチは違いがわかりにくいものの、特徴を比較してみればさまざまな違いがあることがわかります。

ソファとカウチの違い

続いてはソファとカウチの違いについて比較していきます。

  ソファ カウチ
肘掛け 両側にある 片側のみもしくは両側
背もたれ ある ある
目的 快適に座ること 横になること
形状 長方形で長さがある 背もたれの片側に傾斜がある

一覧でご紹介した項目として、共通しているのは「背もたれがある」ことだけです。
肘掛けのデザインや形状、目的などによってどちらを購入するか決めるべきでしょう。

ソファは肘掛けが両方にあるので、ゆったりと座りながらテレビを見たり会話をしたりするのに適しています。
しかし横になりたいなら、座面が広くヘッドレストがあるカウチの方がおすすめです。
デザイン性を考慮するなら、背もたれの片側に傾斜があるカウチの方が見栄えが良いかもしれません。

ソファとカウチはどのような違いがあるのか、どちらを購入するべきかと迷う方は多いものです。
上記の違いを参考にして、購入する目的を考えながら選ぶようにしてください。

カウチソファの用途

カウチソファの用途

ソファとカウチのどちらを購入するべきかは、用途により変わると解説しました。
それではカウチソファはどのような用途で購入するべきなのでしょうか?
どちらを購入するべきか迷っている方に向けて、選び方の一例として3つの用途をご紹介します。

用途1:足を伸ばす際に使う

カウチソファの用途として代表的なものは、足を伸ばしてくつろぐことです。
ソファでは座面が狭いため、足を延ばすと窮屈になってしまいます。
しかしカウチソファであれば十分な座面の広さがあり、L字型であることも多いため足を伸ばしやすいでしょう。

もしリビングで足を伸ばしながらテレビを見たい、会話を楽しみたいと思われるなら、カウチソファがピッタリです。
また足を伸ばさなくても、あぐらをかいたり三角座りをしたりと、自由な体勢を取れることも魅力のひとつ。
くつろぎ感の高い椅子を求めるのであれば、ソファよりもカウチソファの方をおすすめいたします。

用途2:仮眠

仮眠を取る用途としても適しているのがカウチソファです。
ソファとは違い座面が広いカウチは、少し横になって眠りたいときにピッタリ。

そのままでもベッドとして使えるくらいのものもあります。
しかし背もたれをリクライニングや折りたたみできるタイプであれば、より広い面積を確保できるでしょう。
肘掛け部分が折りたためるタイプの製品もあります。

好みの形に調整できるカウチソファであれば、仮眠スタイルに合わせて変えられるので非常に便利です。
もしベッド以外の場所で仮眠を取りたいのであれば、カウチソファがあると生活が豊かになるでしょう。

用途3:複数人での使用

ソファよりも大きなカウチソファは、複数人での使用にもおすすめです。
ソファはほとんどの場合、3人程度で座ることを前提としています。
しかしカウチソファであれば4~5人座れるものもあり、大人数で快適にくつろげます。

家族が4~5人の方や、友人を招いてのホームパーティーを計画している方であればカウチソファの利便性が感じられるでしょう。
1人ならゆったりと仮眠も取れ、複数人でくつろぐこともできるフレキシブルさを持つのがカウチソファです。

カウチソファを取り入れる際の注意点

カウチソファはさまざまな使い方ができて、暮らしを豊かにしてくれる家具です。
しかし購入する際にはいくつかの注意点もあります。
カウチソファを購入してよかったと感じられるように、あらかじめ注意点について知っておきましょう。

注意点1:部屋に合うかサイズを確認すること

まずは部屋に合うかどうか、サイズを確認してから購入することがポイントです。
カウチソファは座面が広く、設置するには広いスペースが必要となります。
特に家具店で見た場合、自室で見たときよりも小さく見えることがあるため注意してください。

購入前にはカウチソファのサイズを計測して、部屋に無理なく収まるサイズであるか確認しましょう。
サイズに合わせて紙を切って、部屋に置いてみるとサイズ感がわかりやすくなります。
他に設置する家具との兼ね合いも考えて選ぶことが大切です。

注意点2:生活導線の邪魔にならないか確かめること

生活導線の邪魔にならないか確かめておくことも欠かせません。
サイズの大きな家具であるカウチソファは、いざ設置してみると、部屋の中で動きにくくなってしまうこともあります。
特に注意したいのはカウチ部分です。
扉の開け閉めがしにくくなったり、ベランダに出にくくなったり、移動するのに邪魔になったりするようでは快適とは言えません。

カウチソファのサイズ感を確かめたら、同時に生活導線に干渉しないかも確認しておきたいものです。
くつろぐためのものが邪魔になっては本末転倒ですので、生活する上で移動するスペースは避けられるように設置しましょう。

注意点3:座り心地に問題がないこと

次に注意したいのは、座り心地に問題がないことです。
カウチソファのクッション性は、製品により大きな違いがあります。
硬めのもの、柔らかめのもの、沈み込むタイプ…とありますが、好みや用途に合わせて選ばなければなりません。

ただし実際の座り心地や寝心地は、実物に触れて体験してみないとわからないことです。
通販で購入すると、座り心地に満足できない可能性もあるでしょう。
カウチソファはできるだけ、家具店で実物に触れてみて、クッション性が好みのものを選びたいものです。

注意点4:使い方や設置について長期的に考えること

カウチソファは長く使い続ける家具なので、使い方や設置について長期的に考えることも必要となります。
たとえば模様替えをするときに移動しやすいか、引っ越しをするときに持ち出せるかなどを考えて購入しましょう。
移動が大変なものだと、日常的な掃除にも困るかもしれません。

またカウチソファの中には組み替えが可能なものもあります。
組み替えができれば使い方にも柔軟性が生まれるため、家族構成や用途が変わったときの利便性が高くなります。
今そのときの使い方だけでなく、長期的な目線で購入すれば、長く愛用できる家具となるはずです。

注意点5:ヘッドレストの方向を確認すること

注意点のひとつとして知っておいていただきたいのが、ヘッドレストの方向を確認することです。
ヘッドレストが左右のどちらにくるかによって、使い勝手の良さが変わってきます。

たとえば右利きの方の場合であれば、右側にヘッドレストがある場合、リモコンやスマホの操作がしにくくなることがあります。
しかし左手でスマホを操作する方であれば、右側のヘッドレストの方が良いでしょう。

ご自身の生活習慣を考慮して、使い勝手が良いヘッドレストの位置を選ぶことが大切です。
家具店で日常生活を想像しながら使ってみて、使い勝手が良いヘッドレストの位置を選ぶようにしてください。

注意点6:部屋が狭いならオットマンも検討すること

カウチソファを設置しないけれど部屋の面積が狭いときには、オットマンを検討してみてはいかがでしょうか?
オットマンはカウチソファから分離されているものの、足を伸ばすスペースを生み出せる家具です。
カウチソファほど大きくなく、移動もしやすく、かつ足を伸ばせるスペースを確保できるため広くない部屋に適しています。

オットマンの中には、内部に収納スペースがあるものもあります。
収納ができれば、より利便性が高まるでしょう。
もし1人暮らしでカウチソファが欲しいと思っているけれど部屋が狭いと悩んでいるなら、オットマンを検討してみてはいかがでしょうか。

カウチソファブランドの紹介

これからカウチソファを購入したいと思われている方に向けて、カウチソファを取り扱うブランドをご紹介します。

フランネルソファ

FLANNEL SOFA / フランネルソファ

「フランネルソファ」はセミオーダーソファ専門店で、すべての製品を北名古屋市の自社工場で製造しています。
製品は職人とデザイナーが設計と試作を行って生み出したオリジナルデザインで、こだわり抜いた品質が魅力のひとつです。
170種類の生地から好みのものを選べる上に、脚の種類や背もたれの高さなども選べます。

職人が手作りしているため、機械で量産されるカウチソファとは違い、細部まで追求したこだわりの強さが感じられるメーカーです。
品質の良いものを長く使い続けたいと思われているなら、フランネルソファを選ばれてみてはいかがでしょうか。

フランネルソファの詳細はこちら

リーン・ロゼ

リーン・ロゼ

傘とステッキのメーカーとして創業されたのが「リーン・ロゼ」です。
フランス・リヨン郊外にある企業で、デザインの秀逸さと機能性を融合させているブランドとして知られています。

現在ではカウチソファも取り扱っており、シングルとセミダブルの2種類のサイズを展開しています。
サイズ感はベッドと同じであり、仮眠をとるためにも十分です。
エキストラベッドとしても利用できるでしょう。

また自由度が高く、背クッションを自由に配置できることからフレキシブルに使えるカウチソファと言えます。
背クッションはセパレート構造となっており、床に置くことも可能。
日本では床でくつろぐ文化があるため、用途の広さでは群を抜くメーカーです。

リーン・ロゼの詳細はこちら

マスターウォール

MASTERWAL/マスターウォール-取扱い家具ブランド

「マスターウォール」では日本人にとってくつろぎやすい、ロータイプのカウチソファを提供しています。
ロータイプであれば部屋に圧迫感を与えることもなく、広々とした印象の部屋を作り出すことが可能。
脚を取り外すとさらに低くなり、カジュアルな雰囲気にもなります。

座面と背もたれのクッション素材を変えているので、しっかりとした座り心地ながら身体を包み込むような座り心地です。
6種類のレイアウトがあり、さまざまなタイプの部屋に馴染むでしょう。

マスターウォールの詳細はこちら

カウチとソファは違いを知って選ぼう

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、カウチとソファの違いがご理解いただけたと思います。

基本的にソファは快適に座るためのもの、カウチは横になれる座面が広いものと考えてください。
カウチを取り入れると、よりくつろぎ感の高い部屋を作り出せるはずです。



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